切れないハンドル

お酒と結婚したいアラサー女は今日もまっすぐ歩けない

竹屋の火事系女子

私の友人の中でもなかなかのパンクな子と会ってきた。見た目は完全にスイーツな彼女は最近3度目の結婚をした新妻。いつだって自分に正直で、嫌悪感や疑問を溜めることなくその都度ぶちまけるいい子。ダメダメな私にためらいもなくダメ出しをしてくれる数少ない貴重な人材なので大切にしたいと思ってる。

 

私はほっこり系腹黒ガールに何度も泣かされる人生を送ってきたので、こういった裏表のないキレキャラの方が安心して一緒にいられる。
彼女に言わせれば、私は他人に対して妥協しすぎらしい。私の場合はいろんなことに妥協して黙ってるんじゃなくて、人に何か言われて「ん?」って思ってもその場でキレる瞬発力がないだけ。モヤモヤしつつ半日くらい経ってから「は?さっきのってめっちゃ悪意まみれじゃん、クッソむかつくわなんなんあれ」ってやっと認識して、でもキレるタイミングを完全に失ってしまったので今更文句をいってもなぁ…となって諦めてしまうだけなんだな。脳のメモリが足りない感じ。悪意を受け取る時の処理に時間がかかるんだよなぁ…。それを彼女に言ったら「わたしはそういう場合でも『おい。さっきのやつだけどさぁ…』と余裕で蒸し返すよ。」と言っておった。すげえ。
私なんか腹の中で鬱憤を熟成させて胃を痛めるか、酔ってブログに書いてしまったり泥酔時にネガティブモード全開で他人をドン引きさせるくらいだよ。暗いぜぇ~!
 
そんな彼女はよく買い物に誘ってくれる。私はデート以外は毎日Tシャツとジーパンでええやん…というタイプなんだけど、オシャレ好きの彼女と買い物に行くとどんどん「これ試着しろ」「それはない」「これ買え」と指示してくれるのですごく助かる。
あまりにもファッショナブルな服に私が躊躇していると、彼女が言葉責めレベルのマシンガンアドバイスをくれる。それでも悩んでいるといつの間にか店員さんが来て、試着室に放り込まれ、モタモタ着ていると試着室の外から「お客様どうですかぁ?」「ねぇ遅くない?まだ?」「お客様~?」「早く出てきて見せろ!」などの言葉責めをお見舞いされるので渋々試着室の扉を開けて披露すると店員さんと彼女があーでもないこーでもないいろいろアドバイスをくれて、ここをロールアップすればどうのとか、こんなものを羽織って合わせればいいだとか、この靴と合わせてみろだとか、さっき買ったバッグとの相性がどうのとか議論が繰り広げられるのだけど、私は(これ買ったら何回飲みに行けるんじゃい…)とかぼんやり考えてたりする。いつの間にか別の店で買ったものを開封されてコーディネートされてたりね。ポゲ~。
でもこういうやりとりはすっごく楽しいので買い物はこの子と行くに限る。一人の買い物は気楽だけど、率直なアドバイスをくれる人と行くと自分の新たな可能性が生まれたりするね。ここのところはZOZOタウンでの買い物は完全にやめて、洋服についてはこの子に頼りっぱなしだ。
 
というわけで一人飲み6~7回分のお金が吹っ飛んでいったのでしばらくは家でニッカをすするよ。ファッションモンスターに一歩近づいた代償はでかい。