切れないハンドル

お酒と結婚したいアラサー女は今日もまっすぐ歩けない

一人飲みに失敗する夜もある

知り合いにタダでいいから参加してほしいと頼まれた経営系のセミナーが「ググれば30分で済むのに…」という内容だったので消化不良で、帰りに一人飲みすることにした。
行きつけのバーはどこも水曜定休だったので、少し前にバーで話した人が経営してる飲み屋へ行ってみた。
が、そこはラテン系のバー。大音量でサルサがかかる中あらゆる人が踊り狂っている…。本当にこの人たちは日本人なのか?女性はみんなドレスと香水を身に纏いくるくる踊っている。なにその陽気なノリ。あぁ…私みたいな仕事帰りのOLがPCをかかえて行くお店じゃなかった…。お店の人にごめんなさいと言ってビール一杯で退却した。

とぼとぼ帰る途中で飲み屋の客引きに声を掛けられた。ビルの高層階でやっているバーらしい。ウイスキーもあるというので、たまには新規開拓するか…と思い店に入ると、もうね、あれだよ、入った瞬間に引き返したくなったよ。金髪のおねーちゃんや若いにーちゃんがバーテンダー風の格好をしてカウンターの向こうにいるガヤガヤしたお店。彼らが自分らのことを「バーテン」と言った時点でもう帰りたくなった。

そして問題はそこから。隣で一人で飲んでいた男性が「タバコ吸っていいですか」と声を掛けてきたときに、なんかこの人見たことあるけど誰だっけ?タレントに似てるだけ?とか思っていた。そしたら向こうが「ノラ子さんですよね?」と。
そうだよ!2日前にナンパしてきたやつだぁ…!しかも私はその時はしご酒の最中でけっこう出来上がっていたので自分の名前を口走ってしまったのだった。これだから田舎は嫌なんだ!もしかしてこの都市には50人くらいしか住んでないんじゃないかと思うことがある。世間は狭いと言ってもこれはないだろうと。
たまたま入ったバーが失敗な上に2日前のナンパ師に遭遇しますか。神のいたずらとしか思えない。これだから神なんて信じたくないんだ。クソが。
しかもその人の職業がちょっと特殊なんだけどそのOBや上司が私の知り合いや親戚や近所の人だらけでもうヤダ…なにこれ…下手なこと喋れない…
ということで光の速さでターキーを流し込んで早々に退散しましたとさ。
しばらくは繁華街を一人でうろつかないと心に決めた。

ちなみに私は夜道でしかナンパされない。どういう意味かは言わなくてもわかるよね?