切れないハンドル

お酒と結婚したいアラサー女は今日もまっすぐ歩けない

熱い夜

年上の人々との飲み会の席で、私が最近彼氏と別れたという話題になった。

しかしなぜか私が振られたという前提で話を進める人々。「いや、私が振ったんだよ?」って言ってもスルーされる。なぜ。

 

酒はすすみ、バーボンを3杯ほど飲んだあたりで、ある人が「お前はさぁ、飲みすぎなんだよ。だから振られるんだよ!」と。「いや、違うよ、私が振ったんだよ!」と熱くなる私。内容はあまり覚えてないけどたくさん説教された気がする。

 

そしてバーボンを4杯くらい飲んだあたりで別の人に「うーん、だからノラ子ちゃんは振られちゃうんだろうねぇ」と言われ「だーかーらぁ、私が振ったんだって!」と噛み付いたもののスルーされ、私がいかにダメ女かという話題で盛り上がるメンツ。クソッ…ノラ子ちゃんそんなにダメじゃないのに。みんな誤解してる。どちらかというと一途で従順なタイプだと思うよ。

 

愉快な歓談はすすみ「お前さぁ、男と酒どっちか選べって言われたらどっち取るんだよ」と聞かれ「酒」と即答して5杯目を飲み干した。また「だから振られるのよ」「だよなぁ」とか散々言われてたけどもう訂正するのは諦めた。

 

驚いたのは、ずっと前に私が吐瀉物フェチの男性と交際していたことがいつの間にかリークされていたこと。犯人誰だ。見つけ次第八つ裂きにしてやる、とか思いながら6杯目を流し込んだ。それ以降は何杯飲んだか覚えてない。

 

 

フランソワーズサガンの素晴らしい名言がある。

『お酒はいつもわたしの良き共犯者でした。

それと、パンや塩と同じように、人と分け合うものでもありました。

といっても、わたしは人生を忘れるために飲んだことは一度もありません。

逆に人生を加速させるためなのです。

加速しすぎると、カーブを曲がりそこねます。』

 

そういうこと。そういうことなんだよ。

 

 

 

あと念の為言っておくけど、お酒のせいで振られたんじゃなくて、価値観の違いによって私が振ったんだからね。どいつもこいつもわからずやばっかりだ。